キャンプをしていると避けられないのが、テントや寝袋の「結露」です。
結露によって寝袋が濡れてしまうと、保温力が大きく低下してしまうことも。
結論から言ってしまうと、結露を0にすることは不可能ですが、対策次第で最小限に抑えることは可能です。
この記事では、結露で寝袋が濡れてしまうことを防ぐための方法を紹介していきます。
そもそもなぜ結露は起こるのか?
結露は暖かい空気が冷やされ「飽和水蒸気量」という基準を超えると、余分な水蒸気が凝縮し水に変わることで発生します。
身近なところでは、冷たい水をコップに注いだ時に水滴がついていますよね?
あれが結露です。
キャンプであれば、冬に結露が発生することが多くなります。
テント内の人やストーブの暖かさ、呼吸によって外との気温差が大きくなるので、確実に結露します。
キャンプを行う上で結露を完璧に防ぐということは不可能です。
ただ、何もしないでいると寝袋まで濡れてしまい保温力が低下してしまうため、対策をして少しでも結露を減らす必要があります。
寝袋の結露に対する対策
結露による寝袋の濡れを最小限に抑える方法はいくつかあります。
ダブルウォールテントを選ぶ
テントには「シングルウォールテント」「ダブルウォールテント」の2種類のテントがあります。
分け方は以下を参考にしてくださいね。
シングルウォール | インナーテントがない |
ダブルウォール | インナーテントがある |
キャンプで使用するテントのほとんどは、インナーテントが付属しています。
以下の画像のようなテントであれば、ダブルウォールという認識でOKです。

ダブルウォールテントにすることでテントが2重構造となり、結露してもインナーテントが水滴から寝袋を守ってくれます。
経験談ですが、ダブルウォールテントを使ったキャンプでインナーテントに水滴がついていることはあっても、寝袋についていたことはほとんどないです。
豪雪地帯など、テント内外の温度差が大きくなる地域でなければ、テントの選択次第で寝袋の結露対策は十分にできますよ。
TC素材のテントを選ぶ

結露対策も考えながらテントを選ぶのであれば、TC(ポリコットン)素材のテントもオススメです。
TC素材のテントは、撥水性こそありませんが、吸水することで防水性を高めてくれます。
さすがに雨天時の使用は推奨されていませんが、結露程度の水分は吸水されるため、水滴が落ちてくるといったことはほとんどありません。
最近は、TC素材のテントもバリエーションが増えてきているので、人気のあるテントをいくつか紹介します。
気になるものをチェックしてみてください。




化繊製の寝袋を選ぶ
結露への対策を考えた場合、化繊性の寝袋を選ぶのがオススメです。
ダウン製の寝袋だと、濡れることでダウンが膨らみにくくなり保温力が大きく低下してしまいます。
化繊製の寝袋は、濡れても保温力を保ってくれるものが多いので、結露を気にすることなく寝ることができますよ。
以下では年中使える化繊製の寝袋をピックアップしています。

シュラフカバーを使う
シュラフカバー(寝袋に重ねて使うカバー)も結露対策としては有効です。
テント内の結露から寝袋を守ってくれるだけでなく、保温性を高めてくれるといったメリットもあります。
ただし、内部結露といって寝袋とシュラフカバーの間に結露が発生することもあるので注意が必要です。
シュラフカバーを選ぶ際は、防水性と透湿性の高いものがオススメ。
外からの水分を弾き、内部の水分を出してくれるので内部結露を抑えることができますよ。
防水性と透湿性を兼ね備えたシュラフカバーなら、やや高価ではありますがイスカのシュラフカバーがオススメです。

まとめ
この記事では、結露で寝袋が濡れることを防ぐための対策についてお伝えしました。
結露をゼロにすることは不可能ですが、対策をすることで最小限に抑えることはできます。
できる対策としてはこちら。
- ダブルウォールテントを選ぶ
- TC素材のテントを選ぶ
- 化繊製の寝袋を選ぶ
- シュラフカバーを使う
こちらに挙げた対策のどれか1つを実践するだけで、寝袋の濡れを防ぐには十分です。
この記事が、寝袋の濡れ対策につながれば幸いです。