キャンプに欠かせないギアのひとつが寝袋。
地面の上でも凸凹を気にせず寝られる寝袋ないかなぁ・・・なんて考えたことがある人もいると思います。
結論として、そのような寝袋はありません。
ただ、マットを使うことで凸凹を気にせず寝ることはできます。
というわけで、今回はキャンプでぐっすり寝るならマット選びもめちゃくちゃ大切だよって話です。
基本的に寝袋とマットはセットで考える

今のところ、地面の凸凹を感じることなく寝られる寝袋はありません。
それについては、以下の理由が考えられます。
- 素材の切り替えが大変で、コストがかかる
- 化繊シュラフ以上にかさばる可能性がある
- 需要が少ない
背面はクッション性重視、それ以外は暖かさ重視となると生地などの素材も変わってきますし、やはりかさばる可能性が高いのではないかなと。
あと寝袋とマットを分けることで、季節ごとに組み合わせも変更できたり、マットの厚みや寝袋の種類も簡単に変えることもがきたりとメリットが大きいのかなと思います。
なので、寝袋ひとつで完結せずにマットも合わせて考えようという訳ですね。
地面の凸凹が気にならないマットをピックアップ
とにかくキャンプで気持ちよく寝るためにはマットが不可欠ということで、条件にあうマットを色々チョイスしてみました。
僕自身の経験から、横向きに寝ても地面につかない厚み(8cm)のあるマットを中心に選んでみたので、参考にしてみてください。
この記事では、収納時も大きさがあり、バックパックに収まらないものを対象としました。
かさばる分、厚みは十分で、横幅も広めなマットが多いと思います。
WAQ:RELAXING CAMPMAT
日本発のアウトドアメーカーであるWAQからは10cmの厚みがあるマットが展開されています。
大きな特徴は以下の3つ。
- 縦200cm × 横70cmのワイド設計
- 極厚のウレタンフォームで厚さ10cmと底付きせずに使える
- 自動膨張に加えて、エアバッグでマットの厚みを調整できる
単なるエアーマットではなく、ウレタンフォームが入っていることでしっかりと体が支えられるので寝心地も良さそうです。
他にも、補修用パッチが付属していたり、1年保証つきとサポートも結構手厚いのは好印象。
ただ、3kgとやや重たく、収納時も77cm × 22cmと大きめなのがネックではあります。
それが気にならないのであれば、選択肢としては十分ありじゃないかなと。
ちなみにカラー展開は、タンとオリーブの2色展開となっていますよ。
サイズもシングルと…
ダブルの2サイズ展開…なんですが
ただ、5.6kgって結構重たいのと、収納時も77cm × 37cmでかさばりそうではありますね。
WAQ:キャンプマット
WAQが展開しているもうひとつのマットがこちら。
こちらもウレタンフォームの入ったインフレータブルマットになっていて、厚みは8cmとなっています。
特徴は以下のとおり。
- 3分で膨張が完了
- マット同士の連結ができる
- カラー展開が豊富
バルブを開けてから膨らむまでの時間は結構短め。
厚みもしっかりあるので、特別大きな石などがない場合は、地面を気にすることなく寝ることができるとのこと。
サイズは195cm × 65cmと、RELAXING CAMPMATに比べるとやや小さく、その分少しだけ軽いです。
ただ、こちらのマットも収納時で65cm × 20cmと大きめ。ということでオートキャンプ向きかと。
ちなみにこのマット、値段はRELAXING CAMPMAT の半分ほど(税込6,980円)とコスパはいいです。
このキャンプマットは、タン・オリーブ・ネイビー・ブラックの4色展開となっています。
QUICKCAMP:車中泊マット
この車中泊マットは僕が今使っているマットです。
車中泊とありますが、キャンプでも問題なく使用できています。
厚みは8cmでウレタンフォーム入り、展開サイズも201cm × 70cmと大きめです。
特徴はこちら
- ボタン付きで連結可能
- 高反発ウレタンで寝心地よし
- コスパが抜群
厚みやサイズ、その他の仕様からみても明らかにライバルはWAQのキャンプマットですが、ひとつだけ大きな違いが。
それは価格。
WAQのキャンプマットは税込6,980円に対して、車中泊マットは税込5,280円とコスパは最強です。
ウレタンフォームがぎっしり入っているので、畳んでもかさばるサイズ感ではありますが、その分寝心地はいいですよ。
車中泊マットはサンド・カーキ・グレーの3色展開になっています。
QUICKCAMP :極上インフレータブルベッド
こちらは厚み10cmの極厚マット。
こちらもWAQのRELAXING CAMPMATを意識したといっても過言ではなさそうなマットになっています。
主な特徴なこちら。
- 寝心地が変えられる
- エアバッグで空気量の調整ができる
- やはりコスパがいい
このマットは表裏で素材の材質が違うので、自分の好みに合わせた寝心地を選ぶことができるとのこと。
空気量も調整できるので、マットの柔らかさにこだわりのある方は使いやすいかもしれません。
そして、車中泊マット同様にコスパがいいです。
価格だけみると、約4,000円ほどWAQのRELAXING CAMPMATに比べてお得に購入することができます。
(サイズは少しRELAXING CAMPMATが大きめ)
寝心地もコスパも重視したいという方に極上インフレータブルマットはおすすめです。
カラーはサンドとカーキの2色展開となっています。
EXPED:MegaMat 10 MW
スイス発のメーカーであるEXPEDは、世界で初めてダウン入りのマットを作ったメーカーでもあります。
そんなEXPEDのMegaMatの特徴はこちら。
- 対応温度は驚異の-40℃
- 重量は約2kgと軽量
- 5年保証つき
厚さ10cmに加えて対応温度は−40℃と、超ハイスペックなマットなんですよね。
重量も約2kgと大型マットの中では軽量で、持ち運びもしやすいモデルになっています。
ただ、その分金額は跳ね上がりますが…(税込31,900円)
どんな環境でも寝心地だけは妥協したくないという方におすすめのマットです。
SEA TO SUMMIT:コンフォートデラックスS.I.マット
オーストラリア発のSEA TO SUMMITは、もうすぐ設立から30年を迎える歴史あるメーカーです。
そんなSEA TO SUMMITが展開するコンフォートデラックスS.I.マットも、スペックはなかなかのもの。
特徴はこちら。
- 収納サイズは18cm × 64cmとコンパクト
- 大型マットながら2kgを切る重さ(レギュラーワイドサイズのみ)
- 設営・撤収・空気の調整がひとつのバルブで完結
このマットも高スペックな部類に入ります。
対応温度はR値(断熱力を示す指標)で6.5と氷点下を下回る気温や凍結にも十分耐えられるスペックがあります。
(ちなみにEXPEDのMegaMatはR値=8.1です)
価格も税込21,560円と、高めではありますがまだ優しい価格設定かなと。
スペックは妥協したくないけど、価格は抑えたい方にオススメです。
NEMO:ローマーXL ワイド
ヘキサライト6Pなどでも有名なNEMOからも、高スペックなマットが展開されています。
その特徴はこちら。
- 収納サイズは驚異の40cm × 25cm
- 横幅76cmと寝返りしやすい広さ
- 寝心地にこだわったストレッチ素材を採用
このマットのポイントは、なんといっても圧倒的なコンパクトさ。
重さこそ2kgオーバーではありますが、収納サイズはダントツで小さいです。
R値も6.0と気温の低い環境でも、十分に活躍してくれます。
横幅も76cmとかなり広いので、寝返りをうちながらゆったり寝ることも。
もちろん厚みも10cmを確保しています。
ただネックなのは値段で、税込33,000円と今回ピックアップしたものの中で最高額となっています…
値段よりも寝心地を重視したいという方にオススメです。
まとめ
今回の記事をざっくりまとめると
- 地面の凸凹が気にならない寝袋はない
- 基本的に寝袋とマットはセットで考える
- マット次第で地面の凸凹を気にせず寝ることができる
という感じになります。
加えて冬キャンプをする方であれば、地面からの冷えも考えた方がいいかと。
(想像以上に地面からの冷え込みってすごいです)
というわけで、今回ピックアップしたマットをジャンル分けしてみたので参考になれば嬉しいです。
最も価格の安いマット
厚みは8cmですが、地面の凸凹は気にならない寝心地となっています。(経験談)
価格は、税込5,280円とコスパは最強です。
最も対応温度の低いマット
対応温度は-40℃と、冬キャンプでも問題なしのスペックを持ったのがこちらのマットです。
ただ、値段は税込31,900円と高めなのがネック。
最も収納時コンパクトなマット
ローマーXLワイドは、収納時に40cm × 25cmまでコンパクトにできるマット。
そこまでコンパクトになりながらも横幅76cmと広い点も魅力です。
ただ、お値段は税込33,000円とかなり高額になってしまいます。
今回は、マットの重要性と、地面を気にせず寝られるマットを紹介しました。
寝袋もそうですが、マットもぐっすり眠るために重要なアイテムなので、この記事で気になるマットが見つかれば幸いです。