昨今、さまざまなメーカーからシングルバーナーが発売されていますが、正直どれを選べばいいか難しいところ。
その中でも圧倒的な火力を誇るのが、PRIMUS(プリムス)P-153ウルトラバーナーです。

他メーカーのバーナーの多くは出力が3kw台ですが、P-153は4.2kwとかなり高出力です。
重さは約115g(実測値)と軽量で、手のひらサイズとコンパクト。
五徳も大きめで、フライパンや鍋を使った調理も安定して行えます。
僕自身、5年ほど使用していますが、特に不具合なく使えており、耐久性も問題ありません。
「冬場は点火装置が機能しにくい」「使用時の音が大きめ」という弱点を許容できるのであれば、おすすめなバーナーのひとつと言えます。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーの概要
P-153ウルトラバーナーは、出力4.2kwの高火力をそなえたシングルバーナーです。

製品名 | PRIMUS P-153ウルトラバーナー |
出力 | 4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時) |
ガス消費量 | 245g/h |
燃焼時間 | 約55分(IP-250タイプガス使用時) |
重量 | 116g |
ゴトク径 | 大148mm/小90mm |
収納サイズ | 7.5×8.8×3.0cm |
付属品 | 専用ケース |
重厚感のある外観で、手のひらに収まる程度のサイズとなっています。
バーナーの側面には点火装置がついており、ガス調整つまみが溶けないよう遮熱板つきです。

重量は115.2gと、公式サイトの情報よりもわずかに軽量です。

バーナー部分は、ゴトクによって4つの区画に分かれており、風が吹いても消えにくい構造に。

ゴトクは、展開によるサイズアップが可能で、直径が最大14.8cmとなります。

OD缶に装着すると、このような感じです。
こちらがゴトク収納時。

ゴトク展開時は、このようになります。

より軽量化やコンパクトさを求める方にとっては、点火装置や遮熱板は必要ないかもしれません。
ただ、初めてバーナーを購入する方にとっては使いやすい構造だと感じています。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーをレビュー
P-153ウルトラバーナーの特徴はこちらです。
意外と細かな火力調整ができる
P-153ウルトラバーナーは、シングルバーナーの中でも上位にあたる出力4.2kwを誇ります。

高出力のバーナーは、とろ火など細かな火力調整がしにくいのでは?といった疑問もあるかもしれません。
P-153ウルトラバーナーは、火力を抑えても火がブレることなく、安定した火力を発揮してくれます。

ただし、風の吹く環境では立ち消えしてしまうこともあるため、風防などの風対策は必要ですよ。
大型鍋も対応できるゴトクの広さと安定性
P-153ウルトラバーナーは、クッカーのサイズに合わせてゴトクの調整も可能です。
ゴトクをたたんだ状態であれば、450mlのマグカップや…

550ml相当のクッカーをのせるのに最適です。

ゴトクを展開すると、ストームクッカーLのソースパン(1.75L)といった大きめの鍋ものせることが可能です。

P-153ウルトラバーナーは、ゴトクの安定性も十分です。
我が家では、キャンプの際に揚げ物をすることも多く、フライヤーを使うことも。
こちらは約1kgのフライヤーで、油を入れると2kg近くの重さになります。
ゴトクがギザギザの形状になっていることもあり、多少動かしたくらいではずれることもありません。
数年使ってもガタつきのない耐久性の高さ
P-153ウルトラバーナーを購入してから5年ほど経過していますが、問題が起きたことはありません。
ただ、長く使っていく中でチェックしておきたいのが、黒いゴム部分(Oリング)です。

ゴムである以上、劣化してしまうので、ガス漏れの原因にならないよう時々チェックする必要があります。
高火力な分、使用時の音量は大きめ
P-153ウルトラバーナーの弱点といえる部分が、使用時の音が大きいこと。
かなりの音量なので、サイトが隣接しているキャンプ場だと、早朝や深夜に使う際は気が引けてしまうかもしれません。
できる限り火力を抑えることで、音量もグッと静かになるので、状況にあった使い方をしていくのも一興です。
点火装置や遮熱板を外して軽量化も
P-153ウルトラバーナーに元々ついている点火装置。
便利ですが、気温の低い環境では点火装置が機能しないことも多く、結果ライターが必須アイテムに。

自己責任にはなりますが、点火装置や遮熱板を外して使用することも可能です。
下部のネジを外すことで、以下のように分解されます。

あとは点火装置と遮熱板を除いた状態で、組み直すだけです。
そうすることで、かなりシンプルな形状に。

重さも約15gほど軽量になります。

点火も問題なく可能です。

点火装置を取り除いた分、わずかにグラつきは出てきますが、使用する上で大きな影響はない程度です。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナーはこんな人におすすめ
P-153ウルトラバーナーは「火力の幅が広く、大きめなクッカーでも調理したい人」におすすめです。
4.2kwという高出力と、展開式のゴトクをあわせ持ったシングルバーナーは他にありません。
ほかにも、使い込んでもへたれない耐久性の高さや、ゴトクの安定性といったスペックの高さもポイントです。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナー レビューまとめ
この記事では、についてレビューしました。
「季節によって点火装置が機能しにくい」「火力を上げた際の音が大きい」といった弱点をのぞけば、スペックの高さと使いやすさを両立したバーナーといえます。
火力の高さと、ゴトクの安定性はずば抜けているため、人によっても唯一無二な相棒になるかもしれませんね。
以上、ユウがお届けしました。