キャンプにシュラフカバーはいらない?本当はあったほうがいい理由を解説。

どんな時期でもシュラフはキャンプに欠かせないアイテムの1つですよね。

ただシュラフに被せる「シュラフカバー」は本当に必要なの?と思っている方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、キャンプにおいて絶対に必要ではないけど、あった方がいいです。

この記事では、シュラフカバーの必要性について解説していきます。

それを知った上でシュラフカバーが必要かどうか判断してもらえたら幸いです。

シュラフカバーの必要性って?

まずシュラフカバーの役割は、大きく3つあります。

  • シュラフの保護(濡れるのを防ぐ)
  • 保温
  • シュラフカバー自体が簡易の寝袋に

シュラフにはダウン製・化学繊維(化繊)製があり、特にダウン製のシュラフは濡らしてしまうと保温力が大幅に減少してしまいます。

テント内の結露や雨天時の浸水など、外側から濡れることを防いでくれるので、シュラフカバーをしておくことで安心して眠れるというのがひとつ。

また、熱が逃げることを防ぐ保温効果も期待できます。

春先や夏場はシュラフの代わりに使用することもあり、その分荷物を軽くすることも。

気温の感じ方には個人差があるので、参考程度ですが10℃までであればシュラフカバーで過ごすことができます。

防水仕様のシュラフでも油断できない理由

最近はNANGAのオーロラライトシリーズのように防水性のある生地を使ったシュラフや、ダウン自体に撥水性を持たせたシュラフなど、シュラフ自体の防水性能が高いものも展開されていたりします。

その点だけをみると、じゃあシュラフカバーいらないのでは?となる方もいるかもしれません。

ただ、過信は禁物なんです。

その理由は以下のとおり。

  • 生地の縫い目からの浸水
  • 生地の劣化による防水性能の低下
  • シュラフの内側から濡れる可能性

生地の縫い目から浸水することも

シュラフの生地が防水仕様であっても、完全防水ではないんです。

それは、生地の縫い目が無数にあるから。

シュラフはダウンの偏りを防ぐために、いくつかのブロックをつなぎ合わせた構造になっています。

画像のように、ブロックのつなぎ目ごとに縫い目があるということなんです。

その縫い目から水分が入ってしまうと当然、ダウンはしぼんで保温力は低下します。

ただ、テント内の結露で濡れる程度であれば心配はいりません。

タープ下でシュラフを使う際に雨が降っているなど、長い時間水分に触れるような環境での使用は注意が必要です。

生地の劣化にも注意したい

防水仕様となっているテントやシュラフの多くには、ポリウレタン加工がなされています。

使用状況にもよりますが、ポリウレタンは徐々に劣化(ベタつきや剥がれ)するもの。

劣化に伴いもちろん防水機能は低下していきます。

ポリウレタン加工の生地を使用しているシュラフ耐用年数は5年程度と考えておくといいですよ。

ちなみに…

NANGAのダウンシュラフにはポリウレタン加工の防水生地(オーロラテックス)が使われているんですが、なんと永久保証つき。

修理は基本的に無料で、生地の経年劣化にも対応してくれるそうなので安心ですね!

実は内側からも濡れる可能性が…

防水仕様のシュラフは基本的に外側からの濡れに強くなっています。

でもシュラフは内側からも濡れる可能性があることをご存知でしょうか?

その理由は汗。

人は寝ていても汗をかきますよね?

その量は一晩でコップ一杯分(350ml)以上にもなります。

シュラフカバーの話からはちょっと逸れてしまいましたが、シュラフを使用する際は吸水性のある衣類を着たり、インナーシュラフなどを使うと内側から濡れることを防ぐことができますよ!

ちなみにインナーシュラフはこんなやつです。

夏場ならこれだけで十分に過ごせることもあります。

シュラフに入れるとこんな感じです。

ものにもよりますが肌触りはいいものが多い気がします。

まとめ

シュラフカバーは、シュラフの保護や保温、シュラフの代わりとして役立ちます。

シュラフカバーが必要になる状況としては

  • シュラフを雨などの濡れから守りたい
  • 少しでも保温性を高めたい
  • 春夏のキャンプで荷物を軽量化したい(シュラフの代わりに使う)

といった場面が挙げられます。

キャンプにおいては、基本的にテント内で使うことが多いため雨に濡れる状況は少ないかと。

冬キャンプ時の結露による濡れは注意したいところですが、僕自身キャンプ時の結露で困ったことはありません。

ちなみにこれは僕の使っているNANGAのオーロラライト900DXというシュラフです。

このシュラフにはオーロラテック(防水加工)した生地が使われていて、水を弾いてくれるので結露程度では濡れることはありません。

さすがはNANGAさん!

ただ、いくらシュラフに防水性能があったとしても、キャンプ場は気温の変化も大きいので対策は必要。

そう考えるとシュラフカバーをお守り代わりとして持っておくのもひとつだと思います。

シュラフカバーは、必需品ではないけどあった方がより安心してキャンプできるので、悩んでいる方はぜひ検討してみてはどうでしょうか?

もし、シュラフ自体購入していなかったり、防水性能の高いシュラフが気になる方は以下でレビューしているので参考にしてみてくださいね。

【レビュー】NANGA(ナンガ)オーロラライト900DXはとにかく暖かい冬キャンプの必需品。