先日、本場ドイツからヘイムプラネットのザ・ケイブが届いたのでレビューしていきます。
本記事ではレビューに加えて、設営と撤収の方法についても紹介しているので、参考にしてみてください。
メリットやデメリットだけをサッと確認したいという方は、目次からまとめに飛んでみてくださいね。
開封とセット内容
開封前は宇宙感ただよう袋に入っています。

開封したものがこちら。
袋はジップ式ではなく、ロールトップ(上部を丸めてバックルで止める)タイプになります。

中身を取り出すと以下のものが入っています。

- エアフレーム
- フライシート
- インナーテント
- 天井部分を収納スペース化するシート
- リペアシート、ペグ、ガイライン
ちなみに専用ポンプは大小2種類ありますが、大きいポンプをオススメします。
(小さいポンプは設営にかなり時間がかかってしまうようです…)

あとスペックは以下になります。
使用人数 | 2-3人 |
使用サイズ | 2.4 x 2.4 x 1.27m(インナー5㎡) |
収納サイズ | 40 x 32 x 23cm |
重量 | 4.8kg |
HEIMPLANET THE CAVEをレビュー
開封直後なので、屋内で設営と撤収をした時点でのレビューとなります。
追記:後日屋外で設営した様子も後半に掲載しました!
よかった点
- 設営はめちゃくちゃ楽!
- デザイン性高くて目立つこと間違いなし
- 収納スペース多め
- フレームが意外と頑丈
- オプションにもこだわりあり
開封直後のインナーテントとフライシートをフレームに取り付ける作業は正直大変でした。
ただ、取り付けさえしてしまえばあとは楽に設営ができます。
これでペグ固定をすれば、設営完了です。
これなら設営にかける時間をグッと減らすことができますよね!
そして、このデザイン性。

エアフレームでしか作れないような形状で、機能美に溢れていますよね。
ザ・ケイブにはジオデジック構造が採用されていて、強度も考えられた作りになっています。
そして内部へ。

内部には以下のような、収納スペースが2か所あります。

なので携帯やバッテリーなどの小物類を探す手間が省けますね。
ちなみに天井部分にも収納スペースがあります。
そして、個人的に不安のあったフレーム部分の強度ですが…こちらをご覧ください。
意外と強い!!
素材の質感も硬めなので、すぐに裂けそうな感じもなく、かなり安心しました。
あと個人的に嬉しかったのが、ペグがDAC製であること。

DAC社は韓国のメーカーで、テントのポールにおいては世界的に有名です。
こういうさりげない部分のこだわりは、すごく好感がもてますね。
残念な点
ここからは少し残念だった点を紹介していきます。
- 通気性は低そう
- 3人で使うにはギリギリ
- 値段が高い…
ザ・ケイブには入り口が一つしかありません。

なので、風が吹き抜けていくような通気性はないかな…というのが正直な感想です。
ただ、入り口部分はメッシュにすることが可能となっていたり…

テント内部も外部のベンチレーターと重なる部分がメッシュになっているので、換気自体は十分に可能です。


換気自体は問題ありませんが、夏場は少し暑いかもしれませんね。
あと、ザ・ケイブは3人用とありますが、寝るだけなら3人でギリギリの広さです。

主観ですが、1人で余裕、2人ならなんとか…といった感じですね。
そして、1番ネックなのはお値段。
本体 | 93,500円(税込) |
グラウンドシート | 14,300円(税込) |
専用ポンプ | 6,600円(税込) |
合計すると10万円を超えることに…
機能性やデザイン性を考えると妥当なのかもしれませんが、購入する際は思い切りが必要かもしれませんね。
(そんな僕もかなり思い切りました)
後日談:屋外での設営レビュー
以前は購入直後に屋内で設営したレビューのみでしたが、屋外でも張ることができたので、レビューしておきます。
使用したのは砂利のあるサイトです。

やはり外で設営するとカッコよさが引き立ちますね。
当然ながら砂利サイトだと、テント内で移動するときに足が石に当たって痛いので、テント内にはマットを敷いていました。
撮影時のキャンプでは、ヘキサタープの下にケイブをインしています。

他メーカーの同程度のサイズ感のテントと比べると、エアフレームが太いので幅をとる印象があります。
その点に関してはタープの高さを調整するか、エクステンションベルトでタープポールの位置をずらすことで解決することができます。
ちなみにエクステンションベルトは以下のようなものです。
タープにカラビナを接続し、好きな位置でポールを立てベルトにテンションをかけることでタープが設営できる代物です。
これがあればポールを気にすることなく、テントの配置ができますよ。
そしてテント内部。

いつもコットで寝ているんですが、実際に入れてみると1つが限界でした。
ソロなら問題ありませんが、2人以上ならコット寝は厳しいので、マットが必要だと思います。

天井部分の収納スペースには、写真のような感じでライトを置いていました。
収納部分の生地のおかげで、光がぼやけて眩しすぎない感じになったのは嬉しい誤算。
気になっていた結露も気になるほどではありませんでしたが、冬場や雨だと気になるかもしれません。
なんせ、金属フレームのテントと違って、インナーテントとフライの取り外しが面倒なので基本はテントごと乾燥させる感じになるかと。
以上が屋外で実際に使用してみた感想です。
THE CAVEの設営方法
ザ・ケイブの設営についてはテント購入時についている説明書を見ても英語なので、イマイチ分かりにくいです。
初めてザ・ケイブを設営する際は少し手間がかかるんですが…大きな流れとしては
- フレームに空気を入れる
- インナーテントをフレームに取り付ける
- フライシートをフレームに取り付ける
- インナーテントをフライシートに取り付ける
- ガイラインをペグ固定する
という感じです。
以下では、できるだけ分かりやすく解説しているので、参考にしてみてください。

開封当初のフレームのバルブはこのようになっています。

このままだと空気を入れても抜けてしまうので、すべてのバルブを閉めていきます。

バルブが閉め終わったら、空気を入れるために1つだけバルブを開けておきましょう。
バルブにはキャップが2つあり、上のキャップのみを開けておきます。

そこまで出来たら、バルブにポンプをつないで空気を入れます。

立ち上がるとこんな感じになります。

フレームが立ち上がったら、少し空気を抜いておくことをオススメします。
フレームがパンパンだとフライシートとインナーテントの取り付けが大変ですよ。
まずはフレーム内にインナーテントを広げます。

フレームとインナーテントを繋げていきます。
インナーテントを繋げる際は、地面に近いリングに通します。

すべて取り付けると、こんな感じになります。

フレーム内にフライシートを広げます。

次にフレームにフライシートを繋げていきましょう。

ここで注意しておきたいのが、テント上部から繋げていくという点。
下部から繋げるとかなりキツい体勢になるので、上から下へ繋げるのがオススメです。

ここまでくれば、外観は完成です!!
インナーテントを取り付ける際も、テント上部から下部の順番で行うことをオススメします。
フライシートとインナーテントの間にあまり隙間がないので、窮屈になり大変です!
インナーシートを取り付けたらこのようになります。

あとは天井部分の収納スペースも取り付けておきましょう。

インナーテント内部にもリングがあるので、そこに取り付けていきます。
ここまで出来れば前準備はおわりです。
実際に使用する際は、ペグ固定を行って設営完了となります。
THE CAVEの撤収方法
ザ・ケイブの撤収はかなりシンプルですが、たたみ方を間違えると袋に収まらないこともあるようです。
本記事では、実際に試してうまく収まった方法を紹介していきます。
まずフレームの空気を完全に抜いていきます。
空気を抜く際は、すべてのキャップが外れるように回していきます。

ここで勢いよくキャップを外してしまうと、空気が一気に抜けますが、破裂音もするので丁寧に扱うのが吉だと思います。
空気が抜けたらテント全体を広げましょう。

まずは半分に折りたたみます。

さらに半分に折りたたみます。

ここで以下の画像のように頂点部分から縦に折りたたみます。

次にできるだけコンパクトになるよう丸めていきます。

丸めたらテントに付属しているベルトで固定すると、袋に入れやすくなります。

袋に入れる際は上から被せるようにすると、入れやすいですよ!

このたたみ方だと綺麗に収まるのでオススメです。
以上が撤収の一連の流れになります。
まとめ
ザ・ケイブを実際に購入して感じたことは以下のとおりです。
- 設営はめちゃくちゃ楽!
- デザイン性高くて目立つこと間違いなし
- 収納スペース多め
- フレームが頑丈
- オプションにもこだわりあり
- 通気性は低そう
- 3人で使うにはギリギリ
- 値段が高い…
実際に購入してみると、どうしても気になる点は出てきます。
ただ、それ以上に圧倒的な設営のしやすさとデザイン性に惹かれるものがあることは間違いありません。
ザ・ケイブは…
- 人と被らないテントが欲しい
- 設営と撤収を楽にしたい
- 快適性よりデザインを重視したい
といった人向けのテントかなという印象です。
気になる方は一度チェックしてみてはどうでしょうか。
もし他に気になることがあれば、お問い合わせもしくは、コメント欄にお願いします。